誰よりも早い2022年セ順位予想

順位予想の枕詞あるある

・どこよりも早い

 

 

セ・リーグ

◎横浜DeNAベイスターズ

昨年は5年間のラミレス政権に別れを告げ、チーム歴代最高のフランチャイズプレイヤーこと三浦大輔が監督として就任。開幕時の外国人不在や先発陣の相次ぐ不振・怪我の影響もありシーズン始まって早々に轟沈。1年目は最下位と散々な結果に終わってしまったものの、今季はここまでオープン戦チーム打率トップ、防御率2位と好調。特に打線のネームバリューはリーグでも頭一つ抜けており、PとSS以外の全ポジションで2桁本塁打が期待出来る程。一方で守備力の上積みは相変わらず少なく、大田泰示の加入で両翼がややマシになるかと思われたものの昨年からの打撃不振で雲行きも怪しい。また、SSの主軸として期待された森が肉離れによって離脱したことにより柴田・大和・知野で争うことに。中でも柴田が離脱した場合は高齢で範囲に衰えの見える大和と攻守共にまだ未知数の知野の2人で回すことになりかなり厳しい状況に。柴田には何とかフルシーズンでの活躍で今季こそブレークを期待。

投手陣は昨年のドラフトで徳山・三浦銀の獲得と一昨年のドラフト1位入江のクリーニング手術からの復帰もありリリーフの頭数は十分。先発陣は東大貫に加え今永が加わればリーグでも上位の安定感を得られるか。京山・阪口・坂本の独り立ちにも期待。

 

期待選手: 戸柱・京山

 

阪神タイガース

昨年は前半戦の楽勝ムードから一転後半戦に大失速をカマしヤクルトに逆転優勝を決められてしまった。打線は安定したリードオフマンの近本にオープン戦絶好調の佐藤輝・糸井に大山・マルテが控えここは磐石か。一方で他ポジションでは打撃でアドを取れる選手が少なく、やや不安が残るか。更に、2Bでは糸原が守備に難を残すものの

彼以上にバリューの出せる選手が見当たらない。佐藤輝明の2Bコンバートも検討されており、実現したならばかなりの強化ポイントになるか。両翼では昨年後半戦に盛り返しを見せたロハスジュニアに期待。

投手陣はエースの青柳が濃厚接触者による隔離の為開幕に間に合わないものの、オープン戦で好投を見せる藤浪に加え昨年からのバウンスバックを期待される西に安定感抜群の秋山やルーキーの桐敷、新人特別賞の伊藤将司らが控えとりあえずは万全か。リリーフではスアレスMLB移籍によってクローザーが空席となったもののケラーやアルカンタラ、岩崎による穴埋めに期待か。

 

期待選手: 齋藤友・佐藤輝

 

東京ヤクルトスワローズ

昨季は「絶対大丈夫」をスローガンに後半戦で勝利を重ね劇的な逆転優勝→日本一に輝いたヤクルト。今季もメンバーは大きく変わらず山田・村上・サンタナのコアに加えリードオフマンとしてブレークした塩見に扇の要・中村悠平が控えるラインナップ。セ・リーグでは唯一wRC+が100を超えた打線だけに不調に終わったオスナ・青木が活躍して来ると連覇も見えるか。

投手陣は遂にベールを脱いだトッププロスペクト奥川にエース小川、昨季13先発で78イニングを投げ80奪三振 4四球と抜群の投球内容を見せた高橋奎二の三本柱に加え、石川雅規スアレス・サイスニード・高梨など多数の先発候補を抱え、中継ぎにも田口・マクガフ・近藤・清水・今野・石山など枚数も十分。少なくとも投手陣で苦労することは無いのでは。

 

期待選手:高橋奎・元山

 

読売ジャイアンツ

昨季は2018年以来のシーズン負け越しでフィニッシュするなど苦しいシーズンを送った。今季は4番岡本を丸・坂本・中田・ウィーラーでバックアップしつつ、新外国人ポランコに松原や梶谷が控え走攻守で隙のないメンバーに。丸の不調がやや気掛かりではあるが中田が好調であれば序盤はカバーできるか。

一方投手陣は懸念点が多い。エース菅野が昨季からやや翳りを見せ山口俊・戸郷の調子も上がって来ず、メルセデス含め先発ローテをどう組むかは不透明。リリーフでは中川の離脱によりルーキーの大勢がクローザー起用も視野に入れつつ赤星・高梨・デラロサ・畠が控え、先発との両睨みで今村も待機している。野手は十分な火力・守備力を持ち合わせている選手が揃い、投手陣次第な部分も多いか。

 

期待選手:畠・梶谷

 

広島東洋カープ

日本人最強野手・鈴木誠也MLB移籍に伴い攻撃力・守備力は大幅に低下。3連覇時代の主力の衰えもあって全体的にスタメンが固定出来ないのも難点か。野手では坂倉・菊池・マクブルームが主軸となり若手の小園が起点・林がポイントゲッターとして活躍するのが理想か。またここ数年不振の松山に會澤や長野らベテラン勢がOPS.750辺りを維持出来ればAクラスも狙えるか。

投手陣は森下・大瀬良のWエースに九里・床田がイニングイーター、玉村・遠藤・高橋ら若手のステップアップに期待。クローザーは栗林で確定しており、そこに繋ぐ投手陣の枚数も多く後は安定感だけか。特に期待したいのは中﨑。

 

期待選手:中﨑・宇草

 

× 中日ドラゴンズ

3年間の与田政権に別れを告げ今季から立浪和義が新監督として就任。チームもドラフトでプロスペクトをここ数年で一気に充実させ数年後が楽しみなデプスに。一方戦力としてはかなり物足りず、昨季も野手WAR12球団ワースト・投手WARセ・リーグワースト2位と残念な結果に。野手に関してはDefense面では12球団トップの数字も同時に叩き出している為、攻撃力での火力アップは必須か。鵜飼・ブライト・石川・石垣らが打力で、土田がSSとして守備で貢献出来れば数年後はかなりの野手力を安定して発揮出来るのでは。

投手陣はエース・大野が年齢的にそろそろ翳りを見せてもおかしくはない時期で、タイミング良く次期エース候補の髙橋宏斗がデビュー。先日トミージョン手術を受けたことが発表された梅津や柳、小笠原など先発陣の年齢層は比較的若く、リリーフ陣も独自のキューバとのパイプから今後も強力な選手を供給することが期待され比較的安泰か。とはいえ現状は本塁打のかなり出にくい投手有利の球場の特性を生かせているとは言い難い為、更なる投手陣の充実は必須か。

 

期待選手:石森・石垣